図形問題が苦手な小学生が意識すべき3つのこと

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先日から、授業の単元が図形になりました。図形の問題が「好き!」と言う小学生もいれば、「キライ!」と言う子もいて、その理由を聞いているとぞれぞれに理由があって面白いなと思います。

子1:「図形なんてわかんない!難しいじゃん!」
私  :「何が難しいの?」
子2:「どこに線を引いたらいいかわかんないもん」
子3:「条件を見つけるのが大変だしさ」
子4:「あと、長さとかいろいろ書いてたらわからなくなる!」

こんな子どもたちの声からもわかるように、文章題はスラスラ解けるのに、図形になると途端に手が止まってしまう小学生は意外と多いものです。

 

図形問題を解くときの3つのポイント

図形が苦手という小学生に教える時、私はこの3つを意識して、説明するようにしています。
すると、子どもはじーっと図形を見て「あっ、わかったー!」とひらめいて、問題を解き始めます。

1)何を求めたいのかを確認する

問題文に「〇〇を求めなさい」と書かれていても、最後まで問題を読まずに”いつものパターン”で問題を解いてしまう子がいます。
例えば、面積を求める問題なのに、図形の周りが太線で書かれているのを見て、周りの長さを求めてしまったり、斜線部分の周りの長さを求める問題なのに、弧の長さを求めていたりするのです。

ですから、何を求めるのかを読み落としてしまう、問題を解いている間に忘れてしまう場合は、「〇〇を求めなさい」の部分を□で囲っておくなど、目立つようにしておきましょう。

2)どうすれうば答えを求められるのかの検討をつける

どのようにして答えを求めるのかの検討を付けることは大切なことです。
図形問題が得意な子、好きな子は、図形をみて、”ここの角度がわかったら解けそう!”、”ここが二等辺三角形だったら解ける!”と検討を付けて問題を解いていきます。

しかし、図形問題が苦手な子は、この”検討を付ける”という事が苦手なのです。
だから、簡単な問題から少しずつ検討を付ける練習をしていくことが大事なのです。
複雑な図形問題はこの検討を付けるということを繰り返すことで答えを求められるようになっています。
でも一つずつ順番に考えていくことで、答えに辿り着けるようになります。

3)図形からどんな情報が読み取れるのかを見つける

図形問題が得意な子は、検討をつけたことが本当に正しいかを、問題文に書いてある条件と照らし合わせながら確認していきます。
そして、図の中にその条件を書き込んでいくのです。
同じ辺の長さのところには同じ記号を付けたり、問題文に書かれている条件から、新たにわかったことを図の中に書き込むことで、新しい情報を見つけることができます。

上の図形はよく出題される典型的な問題です。
書かれている条件はABCDが正方形・EBCが正三角形という2つしかありませんが、この2つの条件から、△ABEと△EDCが二等辺三角形であることがわかります。
そして、そのことから、この図の中のさまざまな角度を求めることができます。

考える力は育てることができる

この3つのポイントは図形問題だけに限らず、文章題でも同じことが言えます。
つまり、答えを求めるために、問題文から読み取った情報と、これまでに学習した知識をどうやって組み合わせて使っていくのかということを整理して考える力が必要だということです。

小学校4年生になると、今まで得意だった算数が、急にできなくなってしまう子がいます。
その原因は、問題文が抽象化されているからです。
高学年になると、抽象的なものをいかに具体的にすることができるか、が問われるようになります。

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この時に必要なのが「自分で考える力」です。
考える力は誰にでもあるものですが、わからないとすぐに答えを知りたがったり、考えることをめんどくさがる子どもが多いように感じます。
そんなとき、保護者の方に気を付けていただきたいのが、一緒に考えるということ。
「どうしたらいいのかな?」「何がわかったらいいのかな?」と、子どもが自分で考えられるような声掛けをしてあげてくださいね。

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