9歳の壁を乗り越える!親が子どもに算数を教えるときに気を付けたい3つのポイント

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お子さんがいらっしゃる保護者の方の中には「〇〇の壁」という言葉を聞いたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
私がよく耳にするのは「小1の壁」と「9歳の壁」です。
「小1の壁」では子どもが保育園の頃より早く帰宅するのに、親の帰宅時間は変わらない、むしろ遅くなるという、子どもの帰宅時間と親のワークスタイルとの関係が悩みであるのに対し、「9歳の壁」では、小3から小4にかけて、小学校で学習する内容が具体的なものから抽象的なものに変わることで思考力が必要とされるようになり、今まで問題なく解けていた問題が、急に解けなくなってしまうという悩みのことを言います。

<そこで、今回はこの「9歳の壁」の乗り越え方について、算数で押さえておきたい3つのポイントをお伝えしたいと思います。

こんなに違う!3年生と4年生の算数の問題

まずは、3年生と4年生の算数の問題を比較してみましょう。こうやって並べてみると問題の問われ方の違いがはっきりとわかります。
3年生の問題では内容が具体的で、問題文を読んで、文章通りに計算をしていけば、答えに辿り着けるかたちになっています。

しかし、4年生の問題では、抽象的な部分があります。
4年生の問題のポイントは「お母さんがスーパーでリンゴをいくつか買ってきて、おやつに3個食べたので残りは4個になりました。」
この部分を理解できるかどうかです。

問題を理解するためには考える必要があります。「どうゆうこと?」という疑問を持つことがとても大事。そ
こで、子どもに自分で考えさせるために保護者の方に気を付けていただきたいポイントを3つお伝えします。

算数を教える3つのポイント

1.質問されてもすぐに教えない

まず初めに保護者の方にお願したいのが、すぐに答えや考え方を教えないで欲しいということです。

子どもに「わからない」「どうやって解くの?」と聞かれると、「それはね〇〇だよ」「〇〇だから、〇〇で・・・」と応えたくなる気持ちはとてもよくわかります。
でも、そこをグっと我慢して「どんな問題?」と一度、問題文を声に出して読んでみてください。
すると、「あ!わかった!」と自分で問題を解き出す子がいます。

この場合は、自分で問題文の意味を理解しながらを読むことができていなかったということです。
その理由は、文字を追うことに気を取られていたり、問題文を目で追っているだけ(よくいう”流し読み”)など、様々です。
また、問題文の意味が理解できていない理由として、文中の言葉を理解できていないということも考えられます。
つまり、語彙力が不足しているということです。例えば、4年生の子ども達からよく質問される言葉として「1ダース」という言葉があります。
この場合は、「1ダース=12個で1セット」ということを知らないのですから、問題を解くことができないのは当然のことです。

ですから、子どもに質問をされたときは、すぐに考え方を教えたりせずに、意味がわからない言葉(単語)はないかを確認してみましょう。また、何を求める問題なのかを聞いてあげることで、子どもに、問題を考えるための視点を持たせる事ができます。「何を求める問題なのかな?」と聞いてあげてください。

2.一緒に考えるフリをする

最初に出てきた考えが多少、見当違いでも「なるほど!そうやって考えたんだね」と、まずは共感しながら、お子さんの考えを聞いてあげてください。最初から間違っていることだけを指摘されると、子どもは「間違えたらいけない」と思い、自分の考えを言わなくなってしまいます。そして、正解だけを知りたがるようになったり、自分で考えることをしなくなってしまいます。

ですから、たとえ間違っているとわかっていても、まずはその答えが本当に正解なのかを一緒に検証してみてください。そして、答えが違うということがわかったら、次は、どうして違うのかを一緒に考えるようにします。「どのように考えたのか」に目を向けることで、間違っていた理由を知ることができます。

「間違えた=ダメなこと」というイメージを持っている子どもは意外にも多いものです。「〇〇ができなかったらママに怒られる」という子どもには特に「間違えた→見直す→どうすれば間違えなくてよかったのかを考える」という習慣をつけることで、間違えたことは悪いことではないということと、自己分析ができるように促していきます。

3.ヒントは少しずつ出す

初めて学習する単元や、少し難しい問題に取り組むとき、考えてもなかなか答えに辿りつけないとだんだんとイヤになって、やる気がなくなっていくことがあります。そんなときは5分くらいを目安に、考える手段としてのヒントを出していきます。

先に挙げたりんごの問題なら、場面を想像できるように「こんな感じかな?」と言いながらリンゴの絵を描いたり、線分図を書いたりして目で見てわかるようにしてみます。
すると、言葉だけではわからなったものが、図や線分図によって目に見える形であらわされることで、問題文の中で言われていることを理解することができます。

最初は大人が図や線分図を書いて見せ、次は子どもに自分で書くように促してみましょう。私はよく、お互いに書いて見せ合いっこをして、違うところがあれば、そこを確認し合うということをしています。
この流れを繰り返していくと抽象的なものと具体的なものを自分で意識することができるようになるので、早い子だと半年くらい、長くても一年くらいで自分で考える力がついてきます。
そして、家庭学習に取り組むときは、授業のノートを見返すということも取り入れてみましょう。授業のノートは自分が後で見返すために取っているものです。
これと合わせてノートの書き方も教えてあげると家庭学習をするときにとても役立つので試してみてください。

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