目次
オンラインで整理収納教育認定講座を開催しました。全国の皆さんとお会いできるのはオンラインだからこその醍醐味だなと感じています。
そして、最近は整理収納アドバイザーよりも整理収納教育士を選んでくださる方が増えています。それは、「子どものお片づけなら整理収納教育士がいいよ」と、これまでの受講生さんがお勧めしてくださっているからなのですが、それと共に「整理収納のスキルを子どもの頃から教えることが、子どもの成長にどのように影響するのかという教育的側面を知りたい」というニーズの変化もあるようです。
受講生の60%以上が子どもに関わる仕事をしている人
私が開催している整理収納教育士認定講座では60%以上の方が”先生”と呼ばれる、子どもに関わるお仕事をされている方たちです。
その内訳は幼稚園・保育園、小学校、放課後デイサービス、支援級・支援学校、子ども向け教室など様々ですが、「子どもにお片づけを教えるにはどうしたらいいのか」というお悩みから、子どもへの整理収納教育に特化した整理収納教育士を選んでくださっています。
そして、講座を受けた後は、整理収納のスキルだけではなく、整理収納教育が子どもたちの生きる力を育てることにつながるということに興味を持ってくだいます。
受講された方の感想
- 学校でも取り入れられそうな事例があったので、クラスで実践してみようと思います。
- 整理収納のスキルを身に付けることは情報の取捨選択のスキルにつながるんだということがよく理解できました。
- 子どもへのアプローチの仕方など、具体例がとても分かりやすかったです。
- 研究の内容や脳の話など、難しく感じるところもあったけれど、丁寧に分かりやすく説明していただけました。
- ただテキストを読むだけでなく、塾講師の経験や子ども達の様子を交えての事例があってわかりやすかった。
整理のスキルを使って具体的な学習アドバイス
私は塾で子どもたちを見ていて、「考える力がある子は思考の整理も上手だな」と思ったことがきっかけで整理収納教育士を受講しました。そして、整理収納のスキルを思考の整理に応用する「ファイリング脳」について学んだことで、それまでは漠然としていた、子どもの“わからない状態”を理解できるようになり、“どんなアプローチならこの子が理解できるかな?”という視点を持つことができるようになりました。
また、その子が問題を解いたり理解したりするときに、どのように考えているのか、どのような思考パターンをしているのか、ということまで意識して見るようになったことで、以前よりも、より具体的に学習アドバイスが行えるようになりました。
例えば、計算ミスと言っても、たし算で間違える、ひき算で間違える、6が出てきたときに間違える、など一人一人に傾向があります。この傾向を掴むにはミスの傾向ごとに問題を整理することが必要です。ミスをした問題を整理することで、どのような対策を取れば計算ミスが減るのかがわかり、ミスの傾向に合わせた具体的なアドバイスができるのです。
ファイリング脳を育てて考える楽しさを感じよう
子どもに学ぶことの楽しさを知って欲しいと思いながら授業をしている私ですが、学ぶ楽しさとは一体何なのでしょうか。子ども達を見ていると、知らなかったことを知ることで、そのことに興味を持ち、さらに知りたくなる楽しさや、初めて見る問題を解くときに、今までに学んだ知識を組み合わせて考える楽しさなのだなと感じます。そしてそこには、意見をやりとりする友達がいるということも欠かせません。
この時、子ども達の中にファイリング脳が育っていれば、1つのテーマに対して色々な意見が飛び出し、学ぶ楽しさを体験することができます。この経験が次の学びへと繋がり、考える力や生きる力を育てることに繋がっていくのです。
★実際の授業の様子はこちら
図形の基礎・平面図形を苦手にさせない!【小学4年生以上】今までの知識も合わせて使うことが大切
そのために、私たち大人が環境を整えてあげることはとても大切なこと。だからこそ私は、大人が整理収納教育について学び、子ども達に教えていけたらいいなと思っています。
コメント