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中学受験塾の多くは2月から新学年が始まります。2月から受験に向けて塾通いが始まるお子さんも多いのではないでしょうか。中には「合格実績を見てから塾を決めよう」と思っている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。合格実績だけで塾を決めますか?
アンケートからわかる塾選びのポント
保護者の方に「塾選びの際に重要だと思う事はなんですか?」というアンケートを取ると、家からの距離・合格実績・教材の質・面倒見の良さ・通室曜日や時間、の5つが上位に上がります。この5つの順位は、お子さんの学年によって入れ替わるのが特徴的です。
低学年の保護者が塾を選ぶポイント
2・3・4年生の保護者を対象としたアンケート結果では、”面倒見の良さ・通室曜日や時間・教材の質”が上位にあがり、約70%の人がこの3つのうちの2つを選んでいます。
”通室曜日や時間”を選んだご家庭は、既にいくつかの習い事をしていて、今は習い事を優先させたいという傾向があります。また、共働きで子どもが一人で行き来するため、授業が終わる時間を気にされる方もいらっしゃいます。
また、一番特徴的なのが、高学年に比べると”面倒見の良さ”を重視する傾向があるということです。先生やスタッフとの相性は、保護者の方にとって色々なことを気軽に相談できる環境なのか、子どもが楽しく通えるかということに繋がるので、重要なポイントになるようです。
高学年の保護者が中学受験の塾を選ぶポイント
一方、5・6年生の保護者を対象としたアンケート結果では、”合格実績・教材の質・面倒見の良さ”が上位にあがり、約80%の人が”教材の質”を選んでいます。
熱心な保護者の方だと、たくさんの塾を見学され、それぞれの塾のテキストを見てきています。塾によってテキストの構成が違う事を知っている方は、中学受験に合格すればいいというだけではなく、中学生・高校生、さらには大人になっても通用する学びをということで、教材の質を上げられる方が多いようです。
低学年で上位になっていた”通室曜日や時間”は、高学年になると中学受験をするという目的がはっきりしているため、受験をするなら塾の通室曜日や時間に合わせるというスタンスに変化する傾向にあります。
中学受験の塾選びは教育に対する親の価値観を確認するチャンス
保護者の方が塾を選ぶポイントを見てみると、中学受験の合格だけではなく、塾に通うことで子どもの成長にプラスの影響が与えられるような環境を求められていることが見えてきます。塾は「中学受験に合格すためのスキルやテクニックを教えるところ」という考えだけではなく、「その先の人生でも必要とされる生きる力をどのように育むことができるのか」ということも、求められているのです。
ですから、いくつか候補に挙がっている中学受験のための塾があるのなら、まずはホームページを見てみましょう。塾によって目指している教育(学校の教育理念みたいなもの)が違うので、一度、じっくり読んでみてください。
そして、塾の説明会に行って、直接、話を聞いてみましょう。このとき、できれば、その塾の先生に1つだけでいいので質問をして直接話をしてみてください。質問の内容は何でもOKです。
どんな対応をしてくれる先生なのか見てみましょう。この時に、家庭の方針やご自身の思いを素直に伝えてることが大切です。信頼できる先生かどうかを確認してください。
そして、体験授業ができるなら受けてみましょう。お子さんが通いたいと思うかどうかはとても重要なポイントです。そのうえで、親として塾という教育現場で何を求めるのか、子どもにどんな風に学んでいって欲しいのか、一度、じっくり考えてみてくださいね。
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