整理収納教育士とは
「片づけなさい」と言いても片付けられないのが実情であり、片付けられるようになることはとても難しいことです。
片付けについて、誰も教えてくれないため、大人でもできない人は多く存在します。
お片付けや整理収納は、家庭科の教科書にも記載されるようになりました。整理収納は、単にお片づけすることではなく、物事を整理するという問題の解決力を養い、感情や脳の発達に関係します。子どもへのお片づけ教育は実はとても大切なことなのです。
整理収納の基本理論や方法に心理学や脳科学も交え、実例や演習から学んで頂けます。
整理収納教育士は、教育現場や子育てに関わる方たちに、整理収納の知識と技術を伝え、片付けやすい環境を作る専門家です。整理収納教育士は、整理収納教育等を通じて「教育現場」「家庭」「子どもたち」の思いをつなぐ役割も担っています。
こんな方におすすめです
子どもに整理収納のスキルを教えていく意義とノウハウを学んでいただくことを目的としています。
子どもの教育に携わる全ての大人の方におすすめな資格です。
- 現役保育士の方
- 幼稚園教諭の方
- 小学校教諭の方
- 子どもの教育に関心のある保護者
- 教育関連企業にお勤めの方
- 小児医療関連に従事していらっしゃる方
- 整理収納アドバイザー1級・2級取得者の方
- チャイルドマインダ―取得者の方
- 保育士資格をお持ちの方で就職・転職をを考えている方
- 子ともに関わるお仕事がしたい方
子どもにお片づけを教えるための整理収納のスキルと、整理収納教育を通して、自分で考えて判断する力をどのように身に付けることができるのか、また、それが子どもの自立にどのように繋がっているのかについて学びます。
整理収納教育士のできること
整理収納に心理学と脳科学の観点をプラスして子どもの自立を促します
整理収納とは、「自分にとって必要な物を取り出しやすい状態にする」ことです。
この考え方を思考力に当てはめて考えることができます。例えば、難しい問題に出会ったとき、私たちは過去の経験を思い出しながら、何か参考になるものはないかと考えたり、アレとコレを使った経験から次にどうすべきかと解決できるのではないかと考えたりします。
私たちが過去の経験を思い出すことができるのは、頭の中を整理して記憶しているからなのです。
思考の整理が上手にできるようになると、次のような力を育てることができるようになります。
- 自分で自分の行動をコントロールできる(自己コントロール力)
- 自分が置かれた状況を理解することができる(状況理解力)
- 自分の判断で行動できる(判断力)
整理収納教育で整った環境を作ることの大切さ
人にもともと備わっている快・不快の感情があります。無理矢理やることで、不快に思ってしまう作業がお片づけです。お片づけを子どもの楽しい・嬉しいと思う気持ちが、“やりたい!”“遊びたい!”に繋がります。
大人が「片づけるのは面倒だ」と思って教えれば、子どもは「お片づけは面倒なもの」として覚えていきます。
お片付けだけに限らず、「勉強なんてつまらない」「全部覚えればいいもの」と思って親が子どもに勉強を教えていると、子どもは学ぶ意欲が低くなり、また、その楽しさを知る機会を失います。
整理収納教育は、片付け方の技術を学ぶものではありません。片付けに取り組むことや、それをサポートするための整理収納のスキルを身に付けます。それを日々の生活の中で子どもに教えていくことが大切です。
整理収納教育士認定講座では、子どもが自分でお片付けができないのはなぜなのか、自分でお片付けができるようにするために、私たち大人がどのように環境を整えればよいのかについても、写真つきの事例を見ながらお伝えします。