発達支援教育士とは
発達支援教育士は整理収納教育観念から、発達障害・グレーゾーンと言われる子どもたちの日々の生活をサポートします。
特性のある「子どもの自立」を後押しするために環境を整えるだけでなく、子どもとのコミュニケーションを円滑にしながら、身だしなみ(衣類の管理)やお金の使い方(金銭管理)をお伝えします。
発達支援教育士のできること
整理収納教育という観点からの発達支援
特性のある子どもたちの困りごとで多いのが「お片づけができない」「失くしものが多い」「忘れ物が多い」です。
- 何をどこにしまったのかわからなくなってしまう
- 鉛筆や消しゴムを机から落としても気づかない
- ものをすぐに失くしてしまう
- 忘れ物をしたくないから鞄の中に全ての教科書を入れて持ち歩く
ASD(自閉症スペクトラム障害・感覚過敏)・ADHD(注意欠如・多動性障害)・LD(学習障害)など、それぞれの特性を理解した上で、整理収納教育のプロという立場で、モノの管理やお金の管理、そして、服の管理や身だしなみのトレーニングなどについて、子ども達への生活支援・自立支援などの支援の考え方を指導します。
発達支援教育士になるための発達支援教育士認定講座は、整理収納教育の専門家が発達支援の専門家と一緒に作った講座です。
障害のある人もない人も、互いに支え合い、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指したい
発達支援教育士で大切にしているのは、障害のある人もない人も、互いに支え合い、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念です。
私自身、毎週100人以上の子ども達と接している中で、ここ数年、いわゆるグレーゾーンと言われる子どもたちとも接する機会が少しずつ増えてきました。そして、子ども達への対応の仕方に頭を悩ませ、支援について考える場面が何度もありました。
そんなとき「知識のない支援ほど迷惑なことはない」という言葉を耳にし、「あのときの自分の対応は大丈夫だったのかな?」と思い返すことが度々ありました。
そこで、知識を身に付けることの必要性を改めて感じて発達支援教育について学びました。
学びから気づいたことは、“相手のことを知ろうとすることの大切さ”です。
支援の方法を考えるときには、まず、相手を知ることがら始まります。
これは特性がある子どもだけではなく、対象者が誰であっても、どんな場面であっても言えることであり、子ども達と接するなかで、私が一番大切にしていることです。
学力だけではなく、精神的にも大きな成長を見せてくれる子ども達が、これから先の人生を笑顔で過ごすために、子どもたちの“自分で考える力”を育て自立を促していきましょう。